ボーイスカウト小牧第2団
2nd komaki group,Scout association of Japan
ボーイスカウト・ベンチャースカウト 進級課目 平成28年11月改定
進歩制度とは、スカウトの成長となる目標となる課目を設定したり、進級というステップを設けて、スカウトが発達段階に応じて成長できるように設定した制度です。
進級課目は6段階(初級・2級・1級・菊・隼・富士)に分かれており、ボーイスカウトとベンチャースカウトの6年間でスカウトの到達点「富士スカウト章」を目指します。
またスカウト活動で大切なことは、その内容の良し悪しではなく、自分自身の手によって計画してやり遂げることにあります。もし悩んだり、迷っているときは、隊長や班長、他の班員が協力してくれたり、手助けしてくれたりします。
活動や進級課目を通じて、自分自身で成し遂げていくことの大切さと、他の人とのかかわりの中で協力を得る大切さも学んでください。
なお、新たな進級課目が平成29年9月1日から施行となります。それまでは改正前の進級課目が適応されます。詳しくはボーイスカウト日本連盟のホームページをご確認ください。
<キーワード>
「仲 間」
<目 標>
初心者として、ハイキングやキャンプで自分のことが自分でできるようにある。
1.基本
(1)「ちかい」と「おきて」が言える。その上で、隊長と話し合う。
(2)「スカウト章」、「モットー」、「スローガン」の意味を説明できる。
(3)日本の国旗の正しい様式を知り、集会で掲揚柱に掲揚する。
(4)「連盟歌」を歌える。
(5)普段の集会で必要なもの(訓練用具)を知り、携行する。
(6)スカウトサイン、敬礼、スカウトの握手ができる。
2.健康と発達
(1)体温と脈拍を正しく計ることができる。
3.スカウト技能
(1)自分の体や身近にあるものを用いて簡単な計測を行う。
(2)集会で使う身ぶり信号(気をつけ・休め・すわれ・別れと集合隊形の各種サイ ン)、笛の合図を覚える。
(3)次のロープ結びを実際に行い、使いみちを知る。
①本結び ②一重つぎ ③ふた結び ④もやい結び ⑤8の字結び
4.善行
(1)集会などで行う社会奉仕活動に積極的に参加する。
5.信仰奨励
(1)隊集会やキャンピング・ハイキングでスカウツオウン・サービスに参加する。
6.班長会議
(1)初級スカウトとして進級することを班長会議で認めてもらう。
1.基本
(1)「ちかい」と「おきて」について意味が説明でき、その実践に努力しているこ とを隊長に認めてもらう。
(2)日本の国旗の意味、歴史、仕様を説明でき、班や隊の活動で正しく国旗が掲揚 できる。
(3)外国旗及び、その国のスカウト章を 5 か国以上見分ける。
2.健康と発達
(1)体温、脈拍と体調との関係について説明する。
(2)救急法
①日常遭遇しやすい次の様な場合の応急手当や対応を説明できる。
ア)鼻血 イ)目のちり ウ)やけど エ)指の切り傷 オ)立ちくらみ
カ)頭痛 キ)蜂、ダニ、毛虫などの虫さされ ク)熱中症
②三角布法で他の人の頭、手、ひざ、足に包帯し、腕を吊る方法を実演する。
(3)隊または班の安全係を 3 ヶ月以上担当する。
3.スカウト技能
(1)ハイキング・読図
①16 方位と方位角の呼び方を覚え、コンパスで進路を発見する。
②2 万 5 千分の1地形図を用いて次のことをする。
ア)図上に示された 2 つの地点の間の方位角、直線距離、標高差、道路に沿 った歩行距離を読む。
イ)真北と磁北の違いを説明する。
ウ)500m(または1km)ごとの方眼を正確に書き入れた地形図により、6 桁 (または 8 桁)座標読みを行い、示された地点に到達する。
③三角点、水準点、標高点、等高線とは何かを知り、三角点または水準点の標 石を発見する。
④10 個以上の地形図記号を覚える。
⑤コンパスを用い、バックベアリングができる。
⑥地図とコンパスを用いた 10km 程度のハイキングを計画し、隊長の指名した 2 級 以上のスカウト(但し、適任者が居ない場合はベンチャースカウトも可)ととも に、保護者の同意のもと実施し報告する。
※このハイキングは、1.基本(1)及び、 6.班長会議(1)以外の課目を終了した後に仕上げの課目として行う。
(2)キャンピング
①次の野外料理を作る。
ア)複数人分の米飯及び味噌汁
イ)複数人分の野菜、肉、魚、玉子を材料とした2種類以上の料理
②かま、なた、のこぎりを安全に使用でき、手入れと保管ができる。
③火口、焚き木、薪を作り、マッチ 2 本で火を起こし、500ml の水を沸騰させる。
(3)ロープ結び
①次のロープ結びの使いみちを理解し、実際に使う。
ア)巻き結び イ)ねじ結び ウ)引きとけ結び エ)ちぢめ結び
オ)腰掛け結び カ)てぐす結び キ)てこ結び ク)張り綱結び
(4)観察
①食用植物、有害植物をそれぞれ2種以上見分ける。
②24 個の小さな物を1分間観察し、そのうちの 16 個以上を記憶によって答える。
(5)計測
①100m の距離を誤差5%以内で歩測する。
②スカウトペースで2km を 15 分で移動する。
③はかりや計量器を使わずに、1 合の米、1ℓの水を 15%以内の誤差で測る。
(6)通信
①片かな手旗信号で15の原画を理解し 10文字程度の語句が発信、受信できる。
②追跡記号を 10 種以上覚える。
4.奉仕
(1)デンコーチとして 3 か月以上、または社会奉仕活動を3回以上奉仕する。
5.信仰奨励
(1)スカウツオウン・サービスで、自分ができる役割を果たし、ちかいとおきてを日常で実践したこと、感じたことを発表する。
6.班長会議
(1)初級スカウトとして隊及び班活動に 3 か月以上、進んで参加したことを班長会議で認めてもらう。
<キーワード>
「ハイキング」
<目 標>
班の中心として、ハイキングの契約・実施・報告ができるとともに、初級スカウトの指導ができる。
<キーワード>
「キャンプ」
<目 標>
ボーイスカウト活動の中心として、スカウトキャンプの計画・実施・報告ができ、スカウト技能全般を単独で実施できる
1.基本
(1)「ちかい」と「おきて」の実践に努力していることを日常の生活で示す
(2)姉妹都市または自分が興味を持っている2か国の民族、文化、通貨、言語を調べ、班、隊集会で話す。
(3)日本の国旗と外国旗を併用して掲揚及び設置する時の注意事項を知る。
(4)半旗の意味と正しい掲揚の方法を知る。
2.健康と発達
(1)足から飛び込み、50m 泳ぐか 1,000m を6分以内に走ることができる。
(2)水分や食物の補給が体調に与える影響を知り、体調を管理するための準備ができる。
(3)救急法
①班員 1 人と協力して、急造担架を作り、実際に人を運ぶ。
②直接圧迫止血法と間接圧迫止血法の違いを知り、直接圧迫止血法による応急処置ができる。
3.スカウト技能
(1)キャンピング
①班の炊事係として 2 泊 3 日以上のキャンプの調理を担当する。
②自然物(石・木・竹等)を用いた、キャンプに役立つ工作を1つ以上作成する。
③マッチに防水加工を施し、携帯用の防水容器に入れて提出すること。
④連続5泊以上の隊キャンプ、または自団の班・隊で参加できる地区、県連盟、 日本連盟のキャンプ大会に参加する。
⑤キャンプにおける用便、ゴミ処理ならびに食料保管について、衛生上注意する点を知り、実践できる。
⑥1 級旅行(1 泊 24 時間以上のハイキング)の計画書を作成し、必要な個人装 備を携行し、隊長の指名したベンチャースカウト(但し適任者がいない場合 は 1 級以上のスカウト)とともに、隊長より与えられた課題と方法によりキ ャンプを行い報告する。
※このキャンプは、1.基本(1)及び、6.班長会議(1)以 外の課目を終了した後に仕上げの課目として行う。
(2)ハイキング・読図
①日中、夜間においてコンパスを用いずに方位を2種類の方法で発見する。
②300m 以上の距離に追跡記号を設置し班員を誘導する。
③クロスベアリングの手法を用い、地形図上で現在地を発見する。
(3)ロープ結び
①次のロープ結びの使いみちを理解し、実際に使う。
ア)垣根結び イ)よろい結び ウ)バタフライノット エ)馬つなぎ
オ)からみ止め カ)バックスプライス キ)角しばり ク)はさみしばり
ケ)筋かいしばり
(4)観察
①樹木 5 種類以上をスケッチまたは、写真で記録し特徴を述べる。
②北極星の発見方法と、その他5つの星座を発見できる。
③身近にいる動物・鳥類・魚類などについて観察し報告する。
(5)計測
①自作の簡易測量器具を用いて、樹木などの高さを誤差 10%以内で測る。
②簡易測量法を用い、到達できない2点間の距離(長さ、高さ)を誤差 10% 以内で測る。
③ハイキングで野帳をつけ、またその野帳によって略地図を作る。
(6)通信
①片かな手旗信号で 20 文字以上の文章を発信、受信できる。
②号笛を使って野外でできる簡単な通信ゲームを考え実施するか、号笛を使用 した救難信号を覚える。
(7)技能章から、「ハイキング章」「スカウトソング章」を取得する。
4.奉仕
(1)班での奉仕活動を計画し、隊長の承認を得て、実施、報告する。
(2)自分の住んでいる地域の3つ以上の施設へ案内ができる。
5.信仰奨励
(1)隊集会やキャンピング、ハイキングでのスカウツオウン・サービスで主要な役 割を果たす。
6.班長会議
(1)2級スカウトとして隊及び班活動に3か月以上、進んで参加したことを班長会 議で認めてもらう。
<キーワード>
「模範」
<目 標>
自分の隊・班で積極的に活動でき、他のスカウトの良き模範として、上級班長等、責任ある行動と指導ができる
1.基本
(1)「ちかい」と「おきて」の実践に努力して他のスカウトの模範となる。
(2)班長、次長(グリーンバー)、またはジュニアリーダーとして隊運営(6か月以上)に携わる。
(3)B−P のラストメッセージを読み、隊長とその内容について話しをする。
(4)外国のスカウトの「おきて」を調べる。できれば海外からのスカウト・指導者に直接教えてもらう。
2.健康と発達
(1)5分間泳ぎ続けるか、または 1,000m を5分以内で走ることができる。
(2)救急法
①AED(自動体外式除細動器)について以下のことが説明できる。
ア)AED とは何か イ)どういう時に使用するか ウ)使用の手順
②タバコ、アルコール、薬物が人体へ及ぼす害について知る。
3.スカウト技能
(1)技能章から「野営章」「野外炊事章」「リーダーシップ章」を取得する。
(2)班長、次長(グリーンバー)として班キャンプ、またはジュニアリーダーとして隊キャンプの計画を行い 1 泊以上の固定キャンプを実施し隊長に報告書を提出する。
4.奉仕
(1)団・地域で取り組んでいる奉仕活動に4日(1日1時間以上)以上参加する。
5.信仰奨励
(1)信仰奨励章を取得する。
6.班長会議
(1)1級スカウトとして隊及び班活動に4か月以上、進んで参加したことを班長会 議で認めてもらう。
<キーワード>
「冒険と奉仕」
<目 標>
スカウト技能を役立てることができ、ジュニアリーダーとして基本的な隊運営の知識を有し、健全なる体と精神を身につける
1.基本
(1)菊スカウトとして、最低 6 か月間「ちかい」と「おきて」の実践に最善をつくす。
2.スカウト技能
(1)自分を含め2人以上のベンチャースカウトとともに、安全と衛生及び環境に配慮した2泊3日以上の移動キャンプ(歩行距離20kmまたは、自転車100km以上)を計画し、隊長の承認を得て、実施、報告する。
(2)次のスカウト技能のいずれかをボーイスカウト隊で指導する。
①計測 ②通信 ③ロープ結び
(3)技能章から「救急章」「 パイオニアリング章」を取得する。
3.スカウト精神
(1)スカウティング・フォア・ボーイズのキャンプファイア物語 21,22 及び 26 を 読み、内容について隊長と話し合う。
4.奉仕
(1)他部門の活動へ6か月以上にわたり奉仕し、その実績を報告する。
(2)社会的弱者(高齢者、障がい者等)への支援活動を積極的に行い、活動記録を隊長に提出する。
5.信仰
(1)自分の所属または興味を持った教宗派の歴史と教えを知る。
(2)自分の所属または興味を持った教宗派の宗教行事について知る。
6.成長と貢献
(1)チームプロジェクトのチーフまたは、主要な役割としてプロジェクトを計画、 実施し、報告書を隊長に提出する。または、3泊4日以上の隊野営の実施計画を作成し、実際に隊野営の運営を行い、隊長に報告する。
<キーワード>
「リーダーシップ」
<目 標>
プロジェクトの計画・実施・報告ができ、奉仕の精神と社会の一員としての責任を持ち、社会貢献を果たせるリーダーとなる資質を身につける
⒈基本
(1)隼スカウトとして、最低 6 か月間「ちかい」と「おきて」の実践に最善をつくす。
(2)現在の自分の考えと将来の進路についてまとめ、その内容について隊長と話し合う。
⒉スカウト技能
(1)技能章から「野営管理章」「公民章」を取得し、技能章を合計 15 個以上取得す る。
(2)自ら設定した課題により2泊3日の単独キャンプ(固定または移動)を計画し、隊長の承認を受けた後、実施・評価を報告書にまとめ隊長へ提出する。
⒊スカウト精神
(1)スカウティング・フォア・ボーイズを読み、感想文を提出する。
⒋奉仕
(1)地域社会や学校などでの奉仕活動を企画し、隊長の承認を得て、実施、報告する。
(2)地区、県連盟、日本連盟の行事等に奉仕し、その実績を報告する。
(3)奉仕の意義について理解し、自身が今後の人生においてどのように社会に対して奉仕貢献できるかを文章にまとめ隊長と話し合う。
⒌信仰
(1)宗教章を取得するか、またはその取得に努力をする。
⒍成長と貢献
(1)隼スカウトになった後、自己の成長と社会に役立つための課題を設定して、個人プロジェクト(研究・製作・実験など)を自ら企画し、隊長の承認を得た上で少なくとも1か月以上にわたって実施、完結させ、企画書、計画書、および報告書を隊長に提出する。